こんなところにニッペコNIPPECO in such a place
ニッペコを知ると、もっと知りたくなる
日常生活で触れることが少ないグリース。
実は身の回りの多くのものに使用され、皆様の生活を支えています。
ここでは日常生活から、グリースが活躍しているシーンを、ほんの一部ご紹介します。
工事現場(バックホウ・クレーン)
バックホウ(油圧ショベル)は、土木工事や解体工事などの現場で活躍します。重いものを運んだり水がかかることが多いため、荷重による負荷に耐え、水に流されにくいグリースを使用しています。また、沿岸部でも稼働するためサビに強いグリースであることも必要です。
クレーンは、「ブーム」と呼ばれる長い筒状の部品が伸縮します。スムーズな伸縮のためにグリースが使用されています。
ビル(鉄筋・鉄骨)
ビルを支えている鉄筋や鉄骨は、材料となる数トンの鉄の塊を、2本の「ロール」と呼ばれる円柱状の設備の間に通し、ロールが回転しながら薄くもしくは細く延ばしていきます。このとき、鉄は1000℃以上に加熱されているため、ロールを支える軸受に冷却水が掛けられます。この軸受の中には荷重・熱・水・サビに強いグリースが使用され設備を守っています。
トラック
トラックは普通車よりも重い荷物を載せています。そのため、タイヤなどあらゆる箇所に掛かっている負担も多くなります。安全に荷物を運ぶためには、日々のメンテナンスが不可欠であり、新車で充填しているグリースの他にも、メンテナンス用として整備工場で使用されています。
写真撮影(カメラ)
一眼レフカメラのピント調整やズームアップを手動で行うときに、レンズを回した際の手の感触(軽すぎても重たすぎてもダメ)が重要となります。その感触を出すためにグリースが使用されています。
また、微細な動きを小さなモーターで制御しています。その動きを邪魔しないように、薄く塗布できるグリースが必要となります。
車
車はハンドル・タイヤ・ドアなど様々な部品の集合体です。そういった部品の動く部分にはグリースが必要となります。また、灼熱の砂漠や極寒地まで過酷な環境下でも止まることなく走らなければなりません。低温から高温まで安定して潤滑し、部品の摩耗を防ぐ必要がある為、グリースが担う役割は非常に大きいです。
自転車(ペダル)
自転車の車輪の軸は雨天の日や水溜まりを走行した時、泥水が内部に入ってきてしまう可能性があります。入ってきた砂利は動きを悪くするだけでなく、サビを発生させる要因になります。そこで、泥水の侵入を防ぐシール機能も備わったグリースが使用されています。
釣り竿(リール)
リールの糸を巻き取る機構部(ギヤ・軸受け)にグリースは使用されます。糸をスムーズに巻き取るためだけでなく、屋外使用のため、雨水や海水が機構部に入ることによるサビから守る役割もあります。
海洋土木(地盤改良船)
埋立工事の前に、海底の地盤を改良する必要があります。船から長いドリルを海底に差し込み、穴を開けその穴にセメントを流し込み地盤を強化させます。部品が稼働する環境は海水中なので、環境に配慮し生分解性グリースを使用しています。